昨年ここ宇佐でリタイヤした私にとって、ここからの道のりは未知の世界。
設定速度は三つの峠越えを想定して4.5km/h。
歩きだすと肉刺の痛みも直ぐに引き、もくもくと歩きだす。
歩きだして直ぐにライトの電池交換をし忘れていたのに気付き、何処か街灯の下でもと思いながら歩き、ちょうど良い場所があったので電池交換を。
初めての立石峠の感想はと言うと、なだらかな坂がダラダラと続くような感じがした。
峠を歩いている途中、時間を見るとストップウォッチの表示がなんだか変。
良く見るとストップウォッチが止まっている。
しかたなく、ストップウォッチモードから通常の時刻表示に変えて、ぼけた頭でなんとか時間換算をして対応した。
この頃から眠気が襲ってきて、普通に歩いていてもフラフラしているのが分かるくらいに眠い。
何処か自動販売機でブラックコーヒーを、と思ってもなかなか自動販売機がなく、数キロ毎に眠気を覚ますために明かりの下で屈伸運動をしていると、何故か先にスタートした会社の同僚G藤さんとバッタリ会い、二言三言声を交わすも、眠気が収まらず自分のペースがとれないので「お先にどうぞ」と言って、先に行ってもらうことにした。
立石峠を越え、次の目標である七曲りに向かう途中霧が出てきて、前を歩く人のライトの点滅も見えづらくなり心細い思いをしながら、やっと山香休憩所へ。
案内に誘導されるまま下りて行くと、コーヒーの文字が目に飛び込んできた。
眠くて眠くてしかたなかったので、直ぐに係の人に「コーヒーください」と言いつつ横を見ると美味しそうな稲荷寿司がおいてあったので、お腹も減っていたこともあり、それもいただくことにした。
混雑している中、空いているテーブルを見つけ、座って食べていると、何故だか先ほど追い越したはずのG藤さんが降りて来た。
話を聞くと、追い越した後トイレ休憩をしたので遅れたとのこと。
G藤さんはもう少し休憩していくとのことで、今度は「お先に」と言って休憩所を後にした。
コーヒーを飲んで眠気も覚め、お腹も落ち着いて元気が戻ってきたので、少しペースをあげて七曲りへ。
七曲りは噂に違わず急な坂だったけど、ちょっと前にエネルギーをチャージしたおかげで、入り口で杖を借りると一気に駆け上がり、下りも同じく駆け下りると言った感じで通過。
多分この間に数十人程追い越したと思うくらいの元気だった。
その後赤松峠を越え、CP3日出に5時半頃到着、予定より1時間弱早い。
このままいけば20時間を切れるかもと思い、足の手当てもそこそこに済ませ、最後のゴール別府へ。
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